テープの特徴

テープ

テープ(ベルト)は、バックやカバンの肩ひもやペットのリードや首輪、ラッピングのテープなどに用いられることが多いです。
また、糸の原料となる素材やテープの幅、厚みなどを増すことで強度を高めたものはシートベルトや作業用のベルトなどの工業用資材として用いられています。
テープは、アパレル副資材だけでなく幅広い用途があります。
また、テープの中には様々な織り方があり見た目や強度などが変わります。
テープの織りには基本となる「三原組織」があります。

平織

最も基本的な織り方で、たて、よこ糸が交互に織ったもので、糸の交差点が最も多く糸が接近しにくく糸密度は粗いですが、外見は密に見えます。
また、模様も左右対称になるため均一で美しい見た目になります。
織り方自体に伸縮性を求めることはできませんが、大変頑丈で耐久も強く、摩擦にも強いのが特徴的です。

綾織

糸が交差する箇所が斜めのラインとして見える織り方が特徴で、たて糸やよこ糸の3本以上の任意の本数で作られています。
また、見た目の模様も左右非対称になり、デザイン性があります。
平織に比べ、摩擦には若干弱いですが、伸縮性があるのでシワになりにくく光沢感のあるテープになります。厚地の生地も作りやすく、デニムなどに使われている織り方です。

朱子織(サテン)

たて、よこ糸各5本以上で作られる朱子織は、表面に浮いている糸が他の織り方に比べ多いため、滑らかさや滑りの良さが感じられる織り方になります。
また、光沢感や高級感がある見た目です。
他の織り方より、厚みはできやすいですが、柔軟性があり、この織り方のテープは高級なものとされています。